Titan Armyから発売されている、2304ゾーンのローカルディミングに対応したMiniLEDモニタであるP27A6Sを購入しました。
Titan Armyについて
Titan Armyというメーカーを聞いたことがない人が多いと思いますが、母体となるメーカーはInnocnというモニタメーカーで、こちらでしたら聞いたことがある人もいるかと思います。
日本に上陸したINNOCN 27M2Uや27M2Vはどちらも27インチの4Kモニタで、27M2Uは384分割の60Hz、27M2Vは1152分割の160HzのMiniLEDになります。
今回購入したTitan ArmyのP27A6Sは同じ27インチですがWQHDのモニタであり、フレームは最大240Hz、ローカルディミングは倍の2304分割になります。
P27A6Sの紹介
P27A6Sは27インチ WQHDで240Hzに対応したMiniLEDモニタです。
日本からの購入方法は後述しますが、概ね6万円程で購入できます。
MiniLEDの数自体はINNOCN 27M2VのMiniLED数と同じ2304個ですが、27M2Vの分割駆動は1152分割に対し、P27A6SはMiniLED数が2304個、 分割駆動が2304分割の1:1対応になっています。
最高リフレッシュレートは240HzでGTGは0.5msとなっています。
パネルはFast IPSと書いてあるので恐らく台湾のAUOのものだと思います。そのため、応答速度や色の表示性能は間違いないのではと考えています。このブログでは測定機器を持っていないので詳細な測定を行いませんが測定された方がいたら是非教えていただきたいです。
このモニタの注意点として、接続端子は2xHDMI 2.1 TMDS、1xDP 1.4、1xType-C 3.1と音声出力、2xUSB-A 3.0、1xUSB-B 3.0となっています。このHDMI 2.1 TMDSというのが曲者でこのポートは実際のところHDMI 2.0と同等の帯域幅しか持ちません。そのため、HDMI接続では144Hzまでしか出力できません。
また、DisplayPortの端子はDSCをサポートしていないため、WQHD 240Hz 8bitかWQHD 165Hz 10bitの出力になるか、或いは、不可逆圧縮でカラーを犠牲にする必要があります。
また、USB Type-C接続はWQHD 165Hzの8bitのみになります。
その他、私は使用していませんが、USB端子はKVMに対応しているため、そういった需要に答えることが可能です。
P27A6S 購入方法など
購入は淘宝網(Taobao)で行いました。実際に購入する際はBtoCの取引になる天猫(Tmall)から購入してください。
Taobaoで購入できる商品は、サービスとして海外に発送も行っているため、販売元が国外発送を行っていなくても、Taobaoの方で海外に発送が可能です。
今回私が購入したときは、3176元が2699元に割引され、それとは別に日本への送料として262元であったため、送料込みで6万円ほどの支払いになりました。
購入時の注意点として海外への発送の金額も纏めて払うようにしてください。荷物を纏めて送料を支払う方法を選んで後払いにすると日本から払えなくなる可能性があり、その場合はキャンセルして購入をし直す必要があります。
P27A6S レビュー
開封の儀
例のごとく、自室にこの大きさの荷物を広げるスペースが無いためリビングでパシャリ。
商品は中国国内で海外発送用の倉庫に送り、そこから日本に発送されるため、ダンボールには色々貼られていたり、直接文字が書かれていたりします。
箱の角が潰れていましたが、モニタの梱包自体は発泡スチロールがしっかりしているため相当な衝撃がない限り破損することは無さそうです。
モニタの筐体はINNOCNと同じです。というよりは元がゲーミングモニタらしい見た目のため、こちらが元なのだと思います。
VESAマウントは100×100に対応。端子は全てモニタの下にむいています。
その他付属品として、スタンドの他にHDMIケーブルとVESAマウント時に高さを出すためのパーツ、モニタのカラーキャリブレーションの紙が入っていました。
ACアダプタは100-240Vに対応しているためそのまま日本で使用できますが、プラグはO2タイプなのでそのままでは使用できません。
プラグ側はIEC60320準拠のC5端子のため、これに合う電源ケーブルを用意する必要があります。
モニタスタンドははめ込みのみでネジ止めは必要ありません。
縦置きが可能で、傾きに関しても優秀な方だと思います。また、重力センサが搭載されているため、機能をONにすれば自動で縦回転を検知して出力を変更してくれます。
モニタの各種操作は画面下のボタンで行いますが、操作性は悪いです。設定ボタンと電源ボタン以外に3つの操作用ボタンがあり、設定を開いて無い場合はショートカットとして機能します。このボタンはカスタマイズ可能です。
面白いことに様々な言語に対応しており、日本語の選択も可能です。
モニタの色味は標準で赤みが強いため、設定は調整する必要があります。
mini LEDのlocal dimmingについて
local dimmingのテストにはYoutubeの動画を使用します。
私の撮影環境があまり良くないためあくまで参考程度にご確認ください。
映像で見えにくくなっているのはフレームレートが原因であるため、映像ほど円が見えなくなることはなく、白丸自体の視認に問題ありません。
IPSはVAパネルと比べてMiniLEDとの相性が悪いですが、分割数が多いためブルーミングも目立たないと思います。
〆
以上、Titan Armyの27インチ WQHD mini LEDモニタ『P27A6S』の紹介でした。
最近流行りのMini LEDの中でも分割数が多い上に27インチWQHDとサイズ感も丁度よいです。これが6万円で購入できるので、輸入する価値は十分あると思います。
コメント